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4Gamerの1年を振り返る,Annual 4Gamer 2024。一番読まれたのは“ローグライク meets アイマス”な話題作の攻略記事!
いろいろあった2024年も,ついに終わりを迎えようとしています。年末には仕事,宿題,大掃除と多彩な壁が立ちはだかっているものですが,皆様はいかがお過ごしでしょうか。今年のラスボスと戦っている人は……がんばれ!
そして,4Gamerのラスボスを勝手に名乗っているのが,1年間にわたって掲載された大量の記事をランキング化して振り返っていく本企画「Annual 4Gamer」です。毎年これを楽しみにしている奇特な方も,わずか数名ほどいるとかいないとか。
集計の対象は2024年1月1日から12月22日までで,掲載された記事の本数は1万6275本となりました。今年は海外のイベントもかなり多く,1本ごとの密度も濃いものになったような気がします。最大9連休の中でヒマな時間を見つけたら,こちらで2024年の歩みを振り返ってみてください。
【目次】
年間ランキング
月間ランキング1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
年間ランキング
まずは年間ランキングから見ていきましょう。こちらは2024年の集計期間全体のランキングTOP20となっています。眺めているだけで「いろいろあったな〜」という気持ちになりますね。
■みんな大好き「学マス」の攻略記事が第1位!
激戦の2024年を制した(?)のは,5月16日に配信が開始されたスマートフォン向け育成ゲーム「学園アイドルマスター」の攻略記事です。わーぱちぱち。
リリース前は「アイマス世界でアイドル養成学校ってなに?」みたいな反応がチラホラ見えた気がしますが,リリースされて以降は雰囲気が一変。「花海がアイアンクラッドに見えてきた」「俺は好印象を毒としか読めない」「アセンション20心臓攻略の記憶が蘇る」と,各所で様子のおかしな声がこだまするようになりました。
とはいえ,ローグライクデッキ構築ゲームに慣れたゲームファンにとっては慣れ親しんだシステムであるものの,旧来のアイマスファンにとっては馴染みがないのも確か。そこで,本作独自のシステムをベースとした攻略記事が注目を集めた,というわけですね。
近年は「ウマ娘 プリティーダービー」の大ヒットもあり,運営型ゲームにおける“シナリオ攻略&育成型”のスタイルが定着してきた気がします。今後はこれらを参考にした,より独創的な運営型ゲームが登場するかもしれません。
「学マス」の魅力はアイドルだけじゃねえ。“デッキ構築ローグライク”としてのおもしろさも伝えたい! 行ーくよーーーー!!
「学園アイドルマスター」はアイドルゲームとしてはもちろん,“デッキ構築ローグライク”としてもよくデキた作品に仕上がっている。今回は初星学園プロデューサー科に未入学の人に向けて,デキローとしての魅力を紹介しよう。
■「パルワールド」MOD映像削除から始まる訴訟騒動
それに続く第2位には,ポケットペアの「パルワールド」にポケモンのキャラクターを登場させるMOD映像を対象として,任天堂が著作権侵害申請による削除を行ったというニュースがランクインしました。
1月にはポケモンが「2024年1月に発売された他社ゲーム」に対する声明(関連記事)を発表してはいたものの,この時点では対象が明示されておらず,権利侵害申請はあくまでMODに対してのものでした。それもあって,このニュース自体は当時大きな話題になりましたが,あくまで野次馬的な騒ぎに収まっていたと記憶しています。
この話はこれで終わり! と,なればよかったのですが……。9月18日に特許権の侵害訴訟という形で任天堂がポケットペアを提訴したことで流れが変わりました(関連記事)。当初よりキャラクターデザイン,一部システムに類似する要素が指摘されていたものの,インディーの枠内にある作品ということで緩やかに受け入れられていましたが,そこに「待った」がかけられた形ですね。
これについての意見はファンの間でも喧々諤々といった様相で,どんな決着に至るかはまったく予想がつきません。結果として,1月に掲載されたMOD削除の記事が1年を通じて読まれたわけですね。ちょっと複雑な気持ちですが,諸々の結果は2025年以降の展開を待つことになりそうです。
■待ちに待ったPS5高性能モデルがついに登場!
2023年にスリム型が登場したPS5ですが,最近のゲームのハイスペック化に合わせる形で高性能モデル「PlayStation 5 Pro」が発表されました。ランキングでは第10位に発表記事,第13位に30周年記念限定デザイン版の紹介記事が顔を出しています。
最近では多数のゲームをPCで遊べるようになりましたが,完璧な環境で遊ぶとなると相当なPCスペックを要求するものも少なくありません。PCとしての役割にさほど興味がなく,「ゲームだけできればOK」という人にとっては,高性能化したPS5は魅力的な選択肢になるかもしれません。
年末の「The Game Awards 2024」ではPS5専売の「アストロボット」がGOTYとなり,そのほかにも結構なマシンスペックを要求されそうな新作がドカッと発表されたので,それらを遊べるコンシューマゲーム機の需要はより高まっていることでしょう。
4GamerではPS5 ProとPS5を比較した記事を掲載しています。価格やストレージなどの基本的な情報に加えて,グラフィックスやフレームレートに関する変化についてもまとめているので,購入を検討している人は参考にしてみてください。
明日発売のPS5 Proは,PS5と何が同じで何が違う? 基本的な仕様&いちいち調べるのが面倒な情報まとめ
PlayStation 5の高性能上位モデル「PlayStation 5 Pro」が明日(2024年11月7日)発売される。PS5と比べて何が違うのか,細かいところまで把握している人はそう多くないと思うので,本稿でまとめてみた。こちらを参考に購入を検討してほしい。
ちなみに,5月7日には任天堂から「今期中にNintendo Switchの後継機種に関するアナウンスを行う」という旨の発表が行われ,コンシューマゲーム機の方面ではそちらにも注目が集まっています。2025年4月末あたりまでは“今期”の範囲内なので,いつ発表されてもよいように構えておきましょう。
Nintendo Switchの後継機種が近々明らかに。任天堂が今期中にアナウンスを行うと発表
任天堂は本日,Nintendo Switchの後継機種に関するアナウンスを今期中に行うと発表した。本発表は,公式Xアカウントを通して社長の古川俊太郎氏から行われたものだ。また,6月に2024年後半のSwitchソフトラインナップをお知らせするNintendo Directが実施されるが,そこでは後継機種の取り扱いはないとのこと。
月間ランキング
毎年はじめの頃の出来事は忘れかけているものですが,今年はちょっと事情が違いました。1月1日に震度7を記録する能登半島地震が発生し,翌日には航空機事故が起こり,驚かされた記憶が鮮烈に残っています。
筆者は被災をまぬがれましたが,北陸に住む知人の安否が気になってソワソワしていました……。ゲーム業界としては,任天堂が被災した製品の無償修理対応を実施(関連記事),ネクソンやコーエーテクモホールディングスが義援金を寄付(関連記事)といった対応がありましたね。自然の猛威はヒトの事情などお構いなしなので,そろそろ非常持ち出し袋を更新しておくのが良いかもしれません。
もちろん,ちゃんと楽しい話題もありました。1月13日には「ストリートファイター6」を用いたプロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」のグランドファイナルが行われ,FAV Gamingが優勝を果たしました(関連記事)。2024年は参戦チームが増えてより盛り上がっているので,いま過去を振り返ってみると楽しいかも?
そのほか,日本では1月20日と21日にインディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン4」(関連記事)が,台湾では1月25日から28日にかけて「台北ゲームショウ2024」が開催されました。ちょっと前のゲームイベント記事では扱われているタイトルが発売済みなことも多いので,気になるタイトルがあったら検索してみるのがオススメです。
大型イベントまとめ:
「台北ゲームショウ2024」記事一覧
やたら明瞭だった1月と比較すると,すでに記憶が曖昧になってきている2月です。通販の履歴を見るに,どうやら腹筋ローラーを買ったようですが,現在の定位置は押し入れの中となっております。
ランキングの第5位には“パルワールド事件”を理解するにあたって重要な情報をまとめた,山本一郎氏の連載記事がランクインしています。記事そのものだけでなく,ゲーム本体への訴訟が行われていなかった当時と現在のコミュニティの雰囲気を思い出してみると,なかなか味わいのある内容といえるかもしれません。
楽しいニュースとしては,任天堂が発表した「2024年3月期 第3四半期決算」にて,Nintendo Switchの国内販売台数がゲーム機史上歴代1位になったというものがありました。ちなみに,過去最高の記録はニンテンドーDSの3334万台で,自ら記録を塗り替えた形となります。やっぱりSwitchはすげぇや。
また,発表した後に事情が変わった記事もあったりします。Hasbroが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のIP売却を検討していた,というニュースですが,これは「ファンへ最高のデジタル体験を提供するため」として否定されています(関連記事)。
実際,D&Dに関しては3月に新作デジタルゲームの開発が発表(関連記事)されたり,海外で最新版ルールブックが発売されたりと,準備されていたであろう新展開がバリバリ続いています。日本での展開も楽しみにしたいところ。出ますよね? ね?
多くの社会人が年末並に忙しくなる3月です。
3月8日には「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の作者として知られる漫画家の鳥山 明氏の訃報が伝えられました。ドラゴンボールはもちろん,ドラクエシリーズのキャラクターデザインを手掛けるなど,ゲームファンにとっても関わり深いクリエイターでした。最近は心に来る訃報が多いですね……。
ゲーム業界全体としては,比較的明るい話題が多かった気がします。ゲームクリエイターの三上真司氏が新会社「カムイ」を設立したり(関連記事),「ボーダーランズ」シリーズ続編の開発が発表されたり(関連記事)しましたね。なお,後者については8月に「ボーダーランズ4」として改めて発表されています(関連記事)。
3月18日からはGDCこと「Game Developers Conference 2024」がありました。「原神」や「Baldur's Gate 3」といった人気タイトルの開発裏話などもあるので,ヒマなときに読むとゲームへの理解度が深まるかもしれません。
大型イベントまとめ:
「GDC 2024」記事一覧
出会いと別れの4月です。今年はパンパンになったボードゲーム棚をあけるべく,十数作品ほどとお別れをしました。なお,その空間はすでに新たな出会いで埋まっています。
ランキングに目を向けると,第1位がコーエーテクモゲームスがYOUZUを訴訟する旨を発表した記事,第2位が韓国ゲーム業界の「ガチャ情報公開義務化」に関する記事と,かなりキナ臭い雰囲気が漂っています。著作権や法規制に関わる問題は現在でも混沌の渦の中。今後の情報を理解するためにも,こうした事例は覚えておくと参考になるかもしれません。
法のないところに不義はない。中国・韓国は,ゲームの法規制に対する動きが盛んに。そして日本は?
韓国では先日,ゲーム内ガチャの排出率公開の義務化が施行された。また,海外のオンラインゲームから韓国ユーザーを保護する観点から,海外企業に対する規制強化も進んでいる。こうした近隣アジア諸国の動きを横目に,日本はどのような舵取りを見せるのだろうか。
第6位には,実写ドラマ版「フォールアウト」の好評を受け,アップデートされた「フォールアウト4」の解説記事がランクイン。実写化というと“コケがち”なイメージですが,本作に関しては大絶賛されていたといって差し支えないでしょう。シーズン2も制作中とのことで,そちらも楽しみなところです。
そのほか,世界最大級の格闘ゲームイベント「EVO Japan」(関連記事),国内最大級のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2024春」(関連記事)などが開催され,4Gamerではそれぞれレポート記事を掲載しました。こうしたジャンル別のイベントも,最近では規模が大きくなってきている印象がありますね。
ゴールデンウィークで休日スタートとなった5月です。振替休日ってステキな日本語ですよね。
5月といえば決算発表。ソニーグループはゲーム&ネットワークサービス分野で増収増益,任天堂は31タイトルのミリオンセラーを達成,カプコンは7期連続の最高益を達成,一方のスクウェア・エニックス・ホールディングスは前期比大幅減と,悲喜こもごもの結果となっています。
「HD-2D版 ドラゴンクエスト3」の発売に向けて,いろいろな動きが始まったのもこの頃でした。初代ドラクエの取扱説明書を読み返す記事がランキングの第1位に輝き,最新作「ドラクエXII」の情報もチラ見えしています。
そのほか,業界全体にとって大きな動きとしては,韓国が「ゲーム産業振興計画」を発表(関連記事)したり,Activision Blizzardがチートツール開発のEngineOwningに勝訴(関連記事)したりと,結構重大なイベントもありましたね。いまはこれらの出来事が,ポジティブな形で未来につながってくれることを祈るばかりです。
KADOKAWAへのサイバー攻撃によって生活スタイルが一変してしまった6月です。ニコニコ動画で趣味人たちの新着動画を漁る日々が失われ,かわりに漫画を読み漁るようになりました。「ヴィンランド・サガ」が面白かったです。
4Gamer独自の記事としては,第10位にランクインしたレトロゲームの未来にかかわるインタビュー記事や,「Savvy Games Group」CEOのBrian Ward氏とフェサール王子へのインタビュー(関連記事)などが挙げられます。今でもけっこう興味深い内容になっているので,お暇な方はぜひどうぞ。
そして,E3(Electronic Entertainment Expo)の終了によって勃興した“空白”を埋める怒涛のゲームイベント軍団とのぶつかり稽古が行われたのも6月ですね。以下の「大型イベントまとめ」を見れば分かりますが,とんでもない数になっています。発表されたインディー系はそろそろ発売されているものもあるので,当時ウィッシュリストに加えた作品を,再確認してみると良いかもしれません。
大型イベントまとめ:
「Xbox Games Showcase」記事一覧
「Summer Game Fest」記事一覧
「Guerrilla Collective 2024」記事一覧
「PC Gaming Show 2024」記事一覧
「COMPUTEX 2024」記事一覧
仮説復旧したニコニコ動画の古い動画を見つつ,懐かしさを噛み締めていた7月です。
月間ランキングの第1位は,HD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のインプレッション記事でした。みんなの思い出の中で壮大な伝説となっている「ドラクエIII」がどんな変化をしたのか,気になって仕方がなかった時期ですね。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」がリリースされ,HoYoverseの新作「ゼンレスゾーンゼロ」がサービスインしたのも7月です。それから毎日,エオルゼアや新エリー都に通い詰めという人も多いことでしょう。
そして,6月からのイベントラッシュも継続していました。中国では「ChinaJoy 2024」と「BiliBili World 2024」,ラスベガスでは「EVO 2024」,国内の京都で「BitSummit2024」,京都&東京の2会場で「IVS2024」が開催され,4Gamer編集部は西へ東へ海越え山超えの大騒ぎ。
ChinaJoy 2024は規模が大きかったこともあり,なんか自動車が展示されてたり(関連記事),人が乗り込めるロボが置かれてたり(関連記事)と,バブリーな雰囲気を感じさせる面白い展示が多かったような気がします。
大型イベントまとめ:
「ChinaJoy 2024」記事一覧
「BiliBili World 2024」記事一覧
「BitSummit2024」記事一覧
「IVS2024」記事一覧
ついにニコニコ動画が復活し,凄まじい勢いで流れる新着動画で喉を潤した8月です。ロシアンハッカー本当に許せねえ。ゴクゴク。
中国のGame Scienceが手掛ける「黒神話:悟空」が発売され,「Sid Meier's Civilization VII」の発売時期が確定するなど,コアなゲームファンにとって嬉しい情報が多かった時期ですね。行き先が不安だった「Hi-Fi RUSH」のTango GameworksのIPがKRAFTONに継承(関連記事)されるなど,嬉しいニュースもありました。
4Gamer的には,欧米のゲーム事情を伝える奥谷海人氏の連載「Access Accepted」が第800回を迎えたというのも推していきたいところ。連載開始は2004年9月で,だいたい20年ほど続いていることになります。かなりの分量ですが,遡ると業界の変化の一端が見えて面白いかもしれません。
「Hi-Fi RUSH」を手掛けたTango Gameworksの事業を,KRAFTONが継承へ。IP拡大に向けた開発,新たなプロジェクトへの着手も行われる
KRAFTONは本日(2024年8月12日),かつてゼニマックス・アジア傘下のデベロッパだったTango Gameworksの事業を継承したことを発表した。KRAFTONによると,これからはTango Gameworksの法人化を行い,開発人材の雇用承継を進めていく予定とのこと。
で,先月でイベントラッシュが終わったかといえばそうでもなく,8月も東西奔走モードが続いていました。主に開発者向けのカンファレンスである「CEDEC 2024」「WebX 2024」に加え,おなじみの大規模ゲームイベント「gamescom 2024」,アメリカ最大のアナログゲームイベント「Gen Con 2024」,韓国のインディーイベント「BIC2024」と内容も多種多様です。
個人的には,Gen Con 2024における「ダンジョンズ&ドラゴンズ」50周年記念を祝う諸々の記事が印象に残っています。50年て。そろそろ長くなってきたゲーム業界ですが,これを超える歴史を持つIPはほぼありません。現代のRPGを育てたドラクエやFFにつながる,ウィザードリィやウルティマの元となった“RPG”の黎明を感じたい人はぜひご一読を。
50周年を迎えた 「D&D」はどこへ向かうのか。2024年版最新ルールブックの秘密も語られた,プライベートイベント潜入レポート
アナログゲームの一大イベント「Gen Con 2024」に先立つ2024年7月29日,「ダンジョンズ&ドラゴンズ」50周年記念のプライベートイベントが,Indiana Rooftop Ballroomで開催された。リリースが迫る2024年版最新ルールブックについての最新情報などが披露されたこのイベントの模様をレポートする。
大型イベントまとめ:
「CEDEC 2024」記事一覧
「WebX 2024」記事一覧
「gamescom 2024」記事一覧
「Gen Con 2024」記事一覧
「BIC2024」記事一覧
そろそろ気温が下がってくれることを願いつつ,まだ帰り際にアイスを買っても不自然じゃない雰囲気に若干の喜びを覚える9月です。
ランキングの第2位にも顔を出していますが,PS5初の高性能モデル「PlayStation 5 Pro」が発表されたのがこのときです。2025年に発売を控える「モンスターハンターワイルズ」は結構なマシンスペックを要求される作品ということもあり,高性能モデルに目を向けた人が多かったようです。
話題になったという意味では,8月24日にローンチされた「CONCORD」がわずか2週間足らずでサービス中止となった(関連記事),というニュースもありました。その原因を探る「Access Accepted第803回」は第9位にランクインしていて,注目度の高さがうかがえます。
それはさておき,9月といえば東京ゲームショウの季節でもあります。4Gamerで掲載したTGS 2024関連の記事は467本。大型タイトルからインディーゲームに至るまでの新作情報,業界の重要な動向が発表されるステージ,TGSならではの面白ブースまで,現地から新しい情報を片っ端からお届けしました。
大型イベントまとめ:
「東京ゲームショウ2024」記事一覧
さすがにちょっと快適になってきた10月です。調子にのって半袖で外に出たら,夜に寒くなって大ダメージを受けるのは秋の恒例行事みたいなものです。
イベントラッシュの直後ということもあり,「メタファー:リファンタジオ」「SILENT HILL 2」「ドラゴンボール Sparking! ZERO」「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」「Call of Duty: Black Ops 6」と,注目度の高い新作がドバっと出てきました。今でもいずれかをバリバリ遊んでいる人も多いことでしょう。
大きなイベントこそありませんでしたが,Netflix GamesのTeam Blueが作品未発表のまま閉鎖されてしまったり(関連記事),3Dファイル形式「VRM」を国際標準化したり(関連記事),元ゲームデザイナーのDemis Hassabis氏がノーベル化学賞を受賞したり(関連記事)と,いろいろな出来事がありました。
その中でも,個人的には「Phantom Blade Zero」を手掛けたS-GAMEへのインタビュー記事が強く印象に残っています。作品を通じて自国のカルチャーを伝えるということや,中国がコンソールへ移行しようとしていることなど,気になる事柄がクリエイター目線で語られているので,興味を持った人はぜひチェックしてみてください。
[インタビュー]「Phantom Blade Zero」の社長が語る,中国でわざわざコンソールゲームを作るということ―――夢がある人なら,延々とモバイルゲームを開発したいだなんて思わないでしょう
東京ゲームショウがまだ始まらない9月25日の夜,幕張のホテルにS-GAMEの社長がやってきた。「Phantom Blade Zero」を引っさげてやって来たわけだが,中国では「こだわりの開発者」として名高い人物だ。滅多にお目にかかれることはないので,これを機にいろいろ聞いてみよう。
大型イベントまとめ:
「SPIEL'24」記事一覧
一気に寒さが本格化してきた11月です。
発売ラッシュはまだ続き,たびたびランキングに顔を出してきたHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」や,カオスなサンドボックス系ローグライクRPG「Elin」,ポスト・アポカリプス系FPSの金字塔「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl」など,みんなが待ちわびた作品が発売されました。
そのほか,「ザ・ウィッチャー」シリーズ第4弾が発表(関連記事),REJECTがアラブ首長国連邦のGyrfalcon Holdingを中心として総額10.7億円の資金調達を完了(関連記事),SIEの吉田修平氏が2025年に退職予定であることを発表(関連記事)するなど,今後につながりそうな動きも多くありました。
イベント方面では,韓国最大規模のゲームイベント「G-STAR 2024」で複数の記事を掲載しています。ネクソンやKRAFTONといった韓国おなじみの企業が作品を発表するだけでなく,コーエーテクモゲームスの襟川陽一氏や,Cygamesのクリエイティブディレクターである福原哲也氏が講演を行うといった,日本のゲームファンにとっても気になる要素も少なくありませんでした。
同時にゴタゴタもあったようで,そのあたりはGAMEVU編集部からの提携記事で紹介されています。韓国のゲーム業界事情について知っておきたい人は,そのほかイベントレポートと合わせて読んでみると知見が深まるかもしれません。
HoYoverseイベント爆弾テロ予告からG-STAR開幕まで,波乱万丈の11月韓国ゲーム業界
韓国最大のゲームショー「G-STAR 2024」が昨日より釜山BEXCOで開催されている。そこで各社の注目新作が続々と試遊出展される一方,11月初旬にはHoYoverseの単独イベントで,爆弾テロ予告事件もあった。NCSOFTは12年ぶりの赤字で大規模な構造改革に着手するなど,韓国ゲーム業界では明暗さまざまだ。
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- G-STAR 2024
- ライター:GAMEVU編集部
- OTHERS
大型イベントまとめ:
「G-STAR 2024」記事一覧
「アミューズメント エキスポ」記事一覧
「アニメイトガールズフェスティバル2024」記事一覧
「ポケポケ」こと「Pokemon Trading Card Game Pocket」の席巻具合が本格化してきた12月です。
月間ランキングでは,第1位に追加拡張パック「幻のいる島」の発表記事がドッシリ座り,第3位には好調を伝える「スマホゲームのセルラン分析」,第6位にはオンライン大会のエントリー数が2万人を突破したことを伝える記事が,それぞれラインクイン。盛り上がりっぷりがハンパないことが分かりますね。
それ以外の一大イベントといえば,業界で最も権威あるゲーム賞「The Game Awards 2024」の発表でしょう。GAMES OF THE YEARに輝いたのは,結構な数のPS5ユーザーが「マジで面白いから早くやれ」と叫んでいた「アストロボット」でした。
そのほかにも,ダーク西遊記アクション「黒神話:悟空」や,インディー作品ながら凄まじい人気を得た「Balatro」など,2024年を代表するタイトルがズラリ。この中のいずれかにズゾゾッと時間を吸われた人も少なくないはず。
また,TGA 2024では2025年に向けた新情報がたくさん公開されました。「ELDEN RING」のスピンオフ作品「ELDEN RING NIGHTREIGN」が発表されたり,もう出ないとみんな諦めていた「鬼武者」「大神」などの続編が発表されたり,トンでもない発表が山盛り。来年に向けて発表内容を確認しておきたい人はまとめ記事をどうぞ。
大型イベントまとめ:
「CEDEC+KYUSHU 2024」記事一覧
「The Game Awards 2024」記事一覧
「IDC2024」記事一覧
2024年はこのへんにしておきましょう
といったところで,2024年はここらでおしまい! 年末年始の奇跡的な9連休は,ゲームファンにとってあまりに嬉しすぎる時間なので,こいつを楽しまない手はありません。筆者はSteamのウィンターセールで買ったインディーゲームを遊びまくりたいと思います。
2025年の4Gamerは1月6日より通常更新となります。
本年も4Gamerをご愛読いただき,誠にありがとうございました。2025年も業界の出来事を追いかけ,面白そうな新作を探し出し,より楽しくゲームを楽しめる情報を提供できるよう,全力を尽くしたいと思います。それでは,来年もよろしくお願い致します! よいお年を!
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