とくに重要な話題は,超解像&フレーム生成技術「DLSS」の最新機能となる「DLSS 4.5 Ray Reconstruction」に関する話だ。
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そのほかにも,AIベースキャラクター技術「NVIDIA ACE」の採用事例や,今秋登場予定の「RTX Spark」,そしてクラウドゲームサービス「GeForce NOW」の新機能や対応プラットフォーム拡充に関する情報が公開された。
本稿ではそれらの概要をまとめて紹介しよう。
DLSS 4.5 Ray Reconstruction
DLSS 4.5のアップデートとなる「DLSS 4.5 Ray Reconstruction」では,DLSS 4.5世代の第2世代TransformerモデルをRay Reconstruction(レイ再構成)にも導入した。
西川善司の3DGE:超解像&フレーム生成技術の最新版「DLSS 4.5」の仕組みと実力。2026年登場のゲームからネイティブ対応が始まる
CES 2026では,GeForce新製品の発表がなかったNVIDIAだが,既存GPUの性能を引き出して,ゲームをより楽しめる技術をいくつか発表している。今回はそのひとつ,超解像&フレーム生成技術の最新版「DLSS 4.5」について,詳しいところを紹介していこう。
DLSS 4.5 Ray Reconstructionでは,時間方向の情報を蓄積する処理を細かく制御できるようにしたほか,ノイズ低減処理(デノイザ)の改良によって再構成処理を高速化。
さらに,映像を構成する空間の情報をより深く認識することで,ライティングの正確性を高めたという。
NVIDIAが示したDLSS 4との比較画像では,レイトレーシングによる影の輪郭や,間接光を含むライティング表現の改善が確認できる。
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新モデルは,GeForceユーザー向けアプリ「NVIDIA App」の設定から利用可能で,「DLSSオーバーライド」を設定することで,対応ゲームでDLSS 4.5 Ray Reconstructionを使えるようになるという。
今後の対応タイトルとしては,「007 First Light」が9月15日,「CONTROL Resonant」が9月24日に,DLSS 4.5 Ray Reconstructionとパストレーシングに対応する予定だ。
開発者向けツール「Streamline SDK」と,「Unreal Engine」向けのプラグインは,すでに提供を開始している。
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RTX RemixもDLSS 4.5 Ray Reconstruction対応
GeForce RTX対応のMOD開発支援ツール「RTX Remix」も,DLSS 4.5 Ray Reconstructionに対応したバージョンが登場する。
NVIDIAによると,RTX Remixの対応タイトルは240本を超えており,Blender上でRTX Remix用アセットを扱うための連携機能や,PlayStation 2用エミュレータの「PCSX2」と組み合わせてパストレーシングを利用する「PCSX2 Remix」,プロシージャルなアセット生成を行う「InstaMAT2Remix」など,周辺ツールの対応も進んでいるそうだ。
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RTX Remixを利用した新しいプロジェクトも発表された。
「Painkiller RTX Edition」は,2004年リリースのFPS「Painkiller」の15レベル分をリマスタリングしたMODとして,Merry Pencil Studiosが開発したものだ。
MOD全編をパストレーシング化したのに加えて,「RTX Volumetrics」や「RTX Neural Radiance Cache」,「RTX IO」なども利用するという。
オリジナル版Painkiller所有者向けの無料MODとして「GOG」で提供され,8月25日にはデモ版を公開する予定だ。
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また,「The Elder Scrolls III: Morrowind」をRTX Remixでリマスターする「Morrowind RTX」も開発中だ。
現時点ではSeyda Neen,Balmora,Mages Guildの3か所をRTX対応にしており,こちらもパストレーシングとDLSS 4.5,RTX Volumetrics,RTX Neural Radiance Cache,RTX IOなどを採用する。
ゲーム内キャラクターをAI技術で動かす「NVIDIA ACE for Games」の活用事例としては,KRAFTONが「PUBG: BATTLEGROUNDS」向けに,音声認識やSmall Language Model(SLM),音声合成を組み合わせて,音声によるプレイヤーの指示とゲーム内の状況に応じて,AIキャラクターが行動する仕組み「Ally Duo モード」を開発している。
[プレイレポ]「PUBG」に自然な会話で連携が取れるAIチームメイト「Ella」が期間限定で登場したのでDuoしてみた。頭はいいけどプレイは苦手な野良外国人感
「PUBG: BATTLEGROUNDS」に言語モデル搭載のAIチームメイト「Ella」が初実装されたので体験してみた。
さらに,Pawprint StudioのオンラインアクションRPG「Aniimo」にも,2027年初頭からNVIDIA ACEを導入する予定だ。
プレイヤーはAniimoと自然な言葉で会話できるほか,会話を通じて新たなスキルを教えたり,ゲーム中の行動を指示して連携したりできるという。
これらの処理には,NVIDIA ACEとGeForce RTX GPUを利用する。
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8月中には,NVIDIA Appのアップデートも行う予定だ。
このアップデートでは,「DLSSオーバーライド」にDLSS 4.5 Ray Reconstructionをワンクリックで有効化する機能が加わるほか,「Resizable BAR」をアプリケーションごとに設定する機能や,「G-SYNC Pulsar」対応ディスプレイの設定にアクセスする機能を追加する予定だ。
また,CONTROL ResonantとGeForce RTXを組み合わせたバンドルキャンペーンを8月25日に開始する。対象はGeForce RTX 5070以上のGPUや,それらを搭載する一部のデスクトップPCおよびノートPCとなる。
アンチチートツールのRTX Spark対応が進む
今回の発表では,今秋から搭載製品が登場する予定のWindows PC向けNVIDIA製SoC「RTX Spark」についても新情報が明らかになった。
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RTX Sparkは,AI開発だけでなくゲームやクリエイティブ用途にも重点を置いており,レイトレーシングとDLSSを利用した1440pゲームで100fps,8K映像編集,「NVIDIA OptiX」とレイトレーシングを利用した90GB規模の3Dシーンのレンダリングといった用途を掲げている。
ゲーム側の対応も進んでいる。まずElectronic Artsは,アンチチートシステム「EA Javelin Anticheat」をRTX Sparkに対応させることを表明した。これにより,「Apex Legends」をRTX Sparkでプレイできるという。
EAのスポーツゲームがRTX Sparkでプレイ可能になるのは,重要なポイントだろう。
また,Embark Studiosも対応を表明しており,「ARC Raiders」や「THE FINALS」も対応タイトルに挙げられている。
ほかにもカプコン,CD PROJEKT RED,KRAFTON,コナミ,Riot Games,セガ,Ubisoft Entertainment,Xbox(Microsoft)など,多数のゲームメーカーやパブリッシャがRTX Spark対応企業に名を連ねている。
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GeForce NOWもDLSS 4.5対応。「Fire TV Stick」でも利用できるように
クラウドゲームサービスの「GeForce NOW」の新情報としては,最上位プランである「Ultimate」メンバー向けに,9月から数百本のゲームでDLSS 4.5を利用可能になることが発表となった。
GeForce NOW側からDLSS Super Resolution,Dynamic Frame Generation,Ray Reconstructionを設定するための新しい設定も追加している。
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また,ゲーム配信サービスGOG.comと連携し,GOGアカウントへのシングルサインオンにも対応した。
GeForce NOWを利用できる機器やブラウザも増える。
「Steam Machine」でのGeForce NOW利用と,「Steam Controller」への対応を予定しているほか,Webブラウザの「Firefox」を正式サポートすることで,主要Webブラウザへの対応を広げる。
さらにAmazon.comとの連携も強化し,「Fire TV Stick 4K Select」などでも利用可能になるそうだ。
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