男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第98回：「東京ゲイムショウ ウラ話」

　私もゲイマーの端くれだから，これまでも東京ゲイムショウに行ったことはあるのよ。
　でも，最近気付いたの。ここ数年のゲイムショウは4日間だけど，私が行ったことがあるのって，せいぜいそのうちの1日だけ。それでいいのか？　それでゲイマーを名乗れるのか？　と。
　……ウン，別に名乗れなくはないと思うんだ，1日行っとけば。もっと言うと，会場に行かなくたって4Gamerに掲載されまくる記事をきちんと追っていれば，十分にゲイマーだとは思う。だが！　担当編集とこんなヤりとりがあったのよ。

「お前は仮にもゲイムサイトに連載を持つ人間だぞ！　つまりゲイムライターだ。そんな人間が4日間のうち1日行っただけで，ゲイムライターを名乗ってもいいのか？」
「べ，別に，人様に迷惑をかけていないんだから，名乗ってもいいんじゃないかな？」
「バシィ！」
「ぶ，ぶったな！　親父にもぶたれかけた手をかわして腕取って関節技極めたらタップされたことあるのに！」
「うるさい！　つべこべ言うな！　黙って行って来い！　どうせ暇だろ！」

著者近影

　というわけで行ったね，今年は4日間。イヤ，別にいいんですよ。3泊4日で幕張に宿泊して，前半2日間は指定されたゲイムのプレイレポート書き，後半2日間はUstream配信に出演するってのは。それはそれでかまわない。呼んでもらえるうちが花だから。
　だが！　スケジュールよりも何よりも，私を困らせたのが痔ろう痕。先週の金曜日に手術をして，1週間後にこの幕張サバイバルですよ。正直ナメてたね。痔ろうを。切ってさえしまえば，あとはどうにでもなるだろと思っていた自分を張り倒したいわ。
　初日はまだ良かったのよ。でもまさか……最終日の最後の最後にあんなことになろうとは……。

　今週はそんな私が過ごしたゲイムショウを，ケツの様子とともにお届けしたいと思います。

　本来の開場時間は10：00なんだけど，9：00の時点で私，搬入の手伝いで幕張メッセ内の4Gamerブースにいたの。「プロレスラーなんだから力持ちでしょ。コレ持ってってください」とか言われて。
　私，ゲイムライターとして幕張メッセに来ているのよね？　なんで搬入まで手伝ってるんだろう？　ほかのライターさん達は外で並んでいるっていうのに。なんて思っても言わない。でもここには書く。

　搬入作業が一段落したら，中央エントランスに戻って開場を待っていると，何やら異様な光景が。もの凄い数のコンパニオンが一列に並んでいるではありませんか！　しかも，コンパニオン一人一人が全員気を抜いていない。
　聞くところによると，開会式なんだとか。い，いったい誰に向けてこんな大がかりな式を行うのか……だが，まあ何事にも儀式は必要だわ。申し訳ないけども，小中高の式典での校長先生のありがたい話なんざ，いっさい覚えちゃいない。それでも毎年毎季節，日本中でありがたいお話が繰り広げられている。そういうものね。
　式典は，開くために行われている。それ以上の意味や合理性はない。

　10：00。会場に飛び込んだ私は，真っ先にレベルファイブのブースへ移動。
　まずは一番気になってた「二ノ国 漆黒の魔道士」（ニンテンドーDS）を遊ぶ。で，15分の試遊時間が終わるや否や今度は「二ノ国 白き聖灰の女王」（PlayStation 3）の試遊を待つ列へ。

メッセージ:幕張メッセについたなら，DS版＆PS3版「二ノ国」の試遊してトートバッグをもらおう！

　お次は「ダンボール戦機」（PSP）。実はダンボール戦機って，子供向けかなーと思って期待薄だったんだけど，実際に遊んでみたら面白いではありませんか。遊んでおいて良かったわ。まだ発売されてないゲイムを遊べるなんて，ゲイムショウ万歳！

メッセージ:PSP「ダンボール戦機」をプレイして，あらためてレベルファイブ恐るべし！　と思わされた

　レベルファイブのブースで一通り遊んだあとは，返す刀で対面にあるバンダイナムコゲームスブースに。目的は「ドラゴンボール レイジングブラスト2」（PlayStation 3/Xbox 360）と，「ドラゴンボール タッグバーサス」（PSP）。
　コレね，言わずと知れた3D格闘ゲイムなんですよ。ゲイム自体は凄く面白いんですよ。でもね，私の身体的に，このドラゴンボール達はあまりにも3D過ぎた。レースゲイムもそうなんだけど，スピード感があるゲイムって，思わず体が勝手に動いちゃうじゃない。
　本当にお恥ずかしい話なんだけど，このあたりで，最初のダメージ負っちゃったね。ゲイムショウ開始から1時間ぐらいで。というのも，ベジータを使ってエネルギー弾を出したとき，私のお尻にも何か悪いエネルギーを感じてしまってね。
　ドラゴンボールのゲイムって，地形に穴が開いたりするのね。本来は爽快感があるんだけど，この時ばかりは地形の気持ちが分かっちゃったなあ……。

メッセージ:同じ題材を扱いながら，据え置き機と携帯機で異なるアプローチ。「ドラゴンボール レイジングブラスト2」＆「ドラゴンボール タッグバーサス」を試遊

　続いてスクウェア・エニックスブースへ移動。「ガン★ロコ」（Xbox 360）のプレイレポートと開発者インタビューをやったわ。そっちの原稿にも書いたんだけど，ゲイムショウで知った掘り出し物ゲイムねコレ。
　凄くバカっぽくて面白い。男しか出てこないのも開き直ってていい。ただ！　惜しむらくはスピード感があり過ぎること。いや，ゲイム的にではなく，私の身体的に。
　誤解されるといけないから正しく言うけど，このスピード感こそが面白さの源なのよ。だが！　ちょっと今の私にとって，スプリントショットは早すぎた。
　基本，この手のガンシューティングに興味がない人にこそオススメ出来るゲイムなんだけど，唯一痔ろう手術後の人だけは敬遠したほうがいいかも。でも私，治して絶対買うわよ。それくらい面白かった。

メッセージ:監獄の惑星を舞台に囚人達が走り回り撃ちまくる「ガン★ロコ」には，“男の魂”が込められていた

　その後，同じくスクウェア・エニックスブースで「タクティクスオウガ 運命の輪」をプレイ。コレはさすがにシミュレーションRPGだけあって，身体を動かしてしまうことなく落ち着いてプレイできたわ。ただ，試遊時間が30分だったから同じ態勢でいなきゃいけなかったってのが，少々つらかったけども。みんなが注目してる作品だけあって，けっこうな列ができていたしね。その間の待ち時間も，何というかこう……。
　プレイした感じでは，良くも悪くも期待通り。試遊の段階では期待以上のサプライズは無かったんだけども，逆にいうと想像していたとおりに面白い。このまま期待し続けていいと思うわ。

メッセージ:試遊したら欲しくなった！　「タクティクスオウガ 運命の輪」をレポート

　そして！　やってまいりましたKONAMIブース。「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011」（PlayStation 3/Xbox 360/PlayStation 2/PSP）へ！
　私がブースに着いたときには，ビジネスデイとはいえ15分待ち。で，時間短縮のため，後ろに並んでいた見知らぬ人と対戦することに。結果，お互いがミスにミスを重ねる凡戦に。
　「なんか感覚違いますよねー」「変わりましたよねー」と傷を舐め合いながら，とくに見せ場もないまま0-0のスコアレスドロー。すごすごとブースを後に。
　ここいらで傷があまりにもうずき始めたため，4Gamerブースに戻り，原稿を書き始めることに。

　こうして初日を終え，幕張のホテルに移動。そして激動の2日目以降をむかえるわけだが――その様子はまた来週。一週間経ったら情報としての鮮度が落ちる，と思っているあんたは間違ってるわ。なぜなら，これ以降はゲイム的情報は何一つないからな！　フハハハハ！
　来週はとくに何もしなかった2日目と，3日目，4日目に行ったUstream配信のざっくばらんな裏話をお届けしてやるわ！　お楽しみに！

※編注：ディーノ選手の体調，怪我，兵役などの理由により，原稿の内容が変更になる場合がございます。ご了承ください