業界動向
2024年下半期に登場するであろう,韓国の期待の新作達を一挙紹介
上半期に発売されて顕著な成果を見せた韓国の新作ゲームには,SHIFT UPのPlayStation 5用アクションRPG「Stellar Blade」,NetmarbleのモバイルアクションRPG「俺だけレベルアップな件:ARISE」などがある。
※韓国の上半期は,通常1〜6月を指す
「Stellar Blade」はPS5独占作品だが,日本や台湾はもちろんのこと,イギリスやフランス,スペインなどの市場で販売1位を達成するなど,グローバル市場において2か月で100万本以上の売り上げを記録し,“コンソール不毛の地”と呼ばれた韓国ゲーム市場に,新しい風を巻き起こすこととなった。
「俺だけレベルアップな件:ARISE」(PC / iOS / Android)も,発売1か月で7千万ドル(約102億円)の累積売上を記録しているが,発売直後には「141か国のアプリマーケットでダウンロード1位」「21か国で売上1位」「72か国で売上トップ5」「105か国で売上トップ10」などを記録している。
PS5部門の1位は先月に引き続き「Stellar Blade」,PS4部門は「マインクラフト」。PS Store 2024年5月のDLランキングを発表
SIEは本日,PS Storeにおける2024年5月のダウンロードランキングを,PS.Blogで発表した。ランキングは,PS5/PS4/PS VR2/PS VR/基本プレイ無料の5部門となる。PS5部門では,前月に引き続きSHIFT UPが手がけたアクションADV「Stellar Blade」が第1位を獲得している。
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「俺だけレベルアップな件:Arise」は韓国で大きな成果を挙げる。リリース後の動向を追ったレポートが公開に
さまざまなデータや分析環境を提供するSensor Towerは本日(2024年7月2日),Netmarbleが手がける「俺だけレベルアップな件:Arise」に関するレポートを公開した。本レポートによると俺アラの世界最大市場は韓国で,ゲームがリリースされた2024年5月は,12日間にわたってトップを維持したという。
また,Nexonの「アラド戦記モバイル」(iOS / Android)は5月に中国市場で発売されたが,Sensor Towerの調査結果によると,5月の1か月,全世界のモバイルゲームで売上1位になり,2か月間の売上だけで,上半期のグローバル売上14位にランクインした。公式発表はなされていないが,発売後2か月で売上高1兆ウォン(約1098億円)を超えたという予想も出ているほど,絶大な成功を収めている。
そのほか,KRAFTONの「PUBG: BATTLEGROUNDS」,Pearl Abyssの「黒い砂漠」,Com2uSの「サマナーズウォー: Sky Arena」,GRAVITYの「RAGNAROK」IPなど,既存ゲームの海外売上の割合も着々と増加している。
上半期からは少しズレたが,下半期が始まる7月には,Nexonのルートシューティングゲーム「The First Descendant」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One)がPCとコンソールプラットフォームで発売され,1日で13か国の売上1位を達成するなど,これもまたグローバル市場で大ヒットを記録している。
「アラド戦記モバイル」が中国で爆発的ヒット。リリースから38日間にわたって収益トップを維持し,「Honor of Kings(王者荣耀)」を凌ぐ勢い
Sensor Towerは本日,スマホアプリ「アラド戦記モバイル」の分析レポートを公開した。本作は,「アラド戦記」を手掛けたNEOPLEが,スマホ向けに開発したオンラインアクションRPGだ。韓国と中国でのみ配信されており,中国では5月21日のリリース以降,爆発的な人気となっている。
「The First Descendant」,7月2日の配信から24時間でSteam売上ランキングで1位,最もプレイされたゲームで5位にランクイン
ネクソンは本日,STG「The First Descendant」について,2024年7月2日の配信から24時間でSteam売上ランキングで1位,最もプレイされたゲームで5位にランクインしたと発表した。なお,コンソール機版のプレイ率は全体の50%を占めており,各プラットフォームで世界中のプレイヤーが遊んでいるという。
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2024年もあと4か月ほどとなったが,ゲームユーザーが待ち望んでいる新作ゲームは,まだまだ多い。韓国の各ゲーム会社が,どのような新作ゲームを準備中なのか,軽くまとめてみた。
強力なIPで勝負する,大御所Nexon
Nexonは最近,驚異的な成果を出し続けている。
前述のように,第2四半期に中国地域で発売した「アラド戦記モバイル」が売上1位を長期間記録し,第2四半期だけの売上として,過去最大となる1兆762億ウォン(約1186億円)を記録した。7月に発売したルートシューターゲーム「The First Descendant」の成果がそこに加わるわけで,第3四半期の業績もすでに「青信号」だと言ってよいだろう。
Nexonは,既存作である「アラド戦記」「メイプルストーリー」「FC ONLINE」「ブルーアーカイブ」などに続き,下半期にはさらに成果を上乗せするような新作の発表準備をしているようだ。下半期の発売であると明言した作品はないが,CBTなどのテストやアーリーアクセスなどの形式で公開されると思われる。
下半期に期待される様々な新作のうち,最も発売が有力な作品が「マビノギモバイル」だ。PCのMMORPG「マビノギ」をモバイルプラットフォームとして継承するゲームで,原作で体験できるキャンプファイア,採集,アルバイト,狩猟,演奏などの様々なコンテンツを通じて,ファンタジーの世界に住んでいる生活感を簡便かつスタイリッシュに楽しめるよう開発中だ。
[G-STAR 2022]「マビノギモバイル」は原作とだいぶ変わっているのに,それでもやっぱり懐かしい
G-STAR 2022のネクソンブースに,スマートフォン用MMORPG「マビノギモバイル」がプレイアブル出展されている。4年ぶりのお披露目となる本作だが,グラフィックス品質が格段に向上しただけでなく,デフォルメ具合が調整されたNPCや,戦闘,育成など,PC版から変わった部分も多く確認できた。
そして,Embark Studiosが開発中の3人称PvPvE脱出シューティングゲーム「ARC Raiders」,Theorycraft Gamesが開発しているPC用アクションサンドボックスゲーム「SUPERVIVE」も,下半期の発売が有力だ。
また,「メイプルストーリー」にブロックチェーン要素を加えた「MapleStory N」も最近テストを終え,開発にラストスパートをかけていて下半期の発売が見込まれる。そして,2025年の発売が確定した「アラド戦記」IPベースのハードコアアクションRPG「The First Berserker: Khazan」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S)は,今年のgamescomで初公開し,ユーザーの反応を確認できただろう。
「The First Berserker: Khazan」,2025年初頭にリリースへ。PS5&Xbox Series Xを対象としたテクニカルCBTは10月11日に開始予定
ネクソンとNeopleは本日(2024年8月21日),新作アクションRPG「The First Berserker: Khazan」のリリース時期が2025年初頭に決定したことを発表した。これに先がけて,本作初のテクニカルクローズドβテストを,10月11日から10月20日までPS5ならびにXbox Series Xにて開催することも明らかにされた。
苦心するも新作で抜け出しを計るNCSOFT
その後,NCSOFTは積極的に変化に乗り出し始めた。20%の従業員を構造調整の対象とし,一部の組織を分社化させつつ規模の縮小を続けた。キム・テクジン代表と共に会社を率いていたキム・テクホン,ユン・ソンイなどの家族役員も,事実上会社から手を引いた。
さらに従来の方針を変更し,新しい成長動力確保のために,国内外のゲーム会社への投資と版権確保に積極的に取り組むなど,体質改善を進めている。その結果がスウェーデンの開発会社であるMoon Rover Gamesへの投資であり,韓国のゲーム会社であるVIC GAME STUDIOSの新作「BREAKERS:UNLOCK THE WORLD」(PC / iOS / Android)のグローバルパブリッシング版権の獲得だ。
NCSOFT,「ブラッククローバーモバイル」のデベロッパに約39億円を投資。新作「BREAKERS」のグローバルパブリッシング権を獲得
NCSOFTは2024年8月5日,韓国に拠点を置くVIC GAME STUDIOSに370億ウォン(約39億円)の投資を行ったことを発表した。VIC GAME STUDIOSは,アプリ「ブラッククローバーモバイル」を手がけたことで知られるデベロッパだ。今回の出資で,同社の新作「BREAKERS:UNLOCK THE WORLD」のグローバルパブリッシング権をNCSOFTが獲得したとのこと。
NCSOFTの下半期は,新作を前面に押し出して積極的に国内外の市場攻略に乗り出していく。まず,8月28日に「護縁(ごえん)」(PC / iOS / Android)が発売される。スイッチングRPGを標榜するこのゲームは,原作「ブレイドアンドソウル」がヒットした韓国,日本,台湾地域で先に披露する。
そして7月には,Steamを通じて「スローン・アンド・リバティ」のグローバルOBTを行った。初日に6万1154人が同時接続し,期待が高まっている。Amazon Gamesと共に,10月1日にグローバルリリースを行うわけだが,各国の反応が注目される。さらに,NCSOFTのレガシーIPを基盤にして準備中の新規ゲームのうち1つを,第4四半期にグローバル市場で発売する計画だ。
4本の新作が続々登場するNetmarble
しかし,そのほかの新作である「Arthdal Chronicles: Three Factions」と「RAVEN2」は,期待に届かず残念な結果となった。一部地域でのみ発売されただけなので,グローバルで追加の成果を狙うようだ。そして,Netmarbleは下半期にも“新作爆撃”に乗り出す予定だが,いずれも異なるジャンルであるため,それぞれに成果が期待されている。
まず最初は,8月13日にリリースしたモバイルカジュアルRPG「七つの大罪〜リトルクロニクル〜」だ。人気アニメ「七つの大罪」のIPを活用した放置型ゲームで,昨年発売して大きな成果を上げた「セブンナイツ ポケット」の楽しさを,有名IPと組み合わせた形だ。
その後は,Kabamが開発中の,PCとモバイルのクロスプラットフォームをサポートする収集型戦略RPG「King Arthur: Legends Rise」が控えている。そして,2004年に発売された「RF ONLINE」をベースにしたSF MMORPG「RF ONLINE NEXT」,Netmarbleの独自IPである「GRAND CROSS」をベースにしたサブカルチャーRPG「Demis Re:Born」も,立て続けに下半期に発売される予定だ。
注目の新作2種にリソースを集中するKRAFTON
KRAFTONは,依然として「PUBG: BATTLEGROUNDS」IPのパワーで高い成果を上げている。2024年の上半期だけで,1兆3729億ウォン(約1513億円)の売上を上げたが,それだけに,この流れを拡大するための「次のヒット」が切実に必要な状況でもある。
そのためにKRAFTONは,様々な投資活動を続けている。これまで,北米/ヨーロッパにある27のゲーム会社に投資し,様々なジャンルのゲームを確保した。そしてそれらのゲーム性を発掘し,10兆ウォン(1兆円)規模のIPに育てる「Scale-Up the Creative」戦略を進行中だ。
特に最近では,日本のゲーム開発会社であるTango Gameworksに投資を行って話題となった。人材の獲得はもちろんだが,2023年に発売したスタイリッシュアクションゲーム「Hi-Fi RUSH」のIPも同時に確保したためだ。Microsoftが5月にTangoを閉鎖して大きな衝撃を与えたが,KRAFTONが救出に乗り出すことで,「Hi-Fi RUSH」の次回作をはじめとする新作ゲームに再び期待がかかる。
「Hi-Fi RUSH」を手掛けたTango Gameworksの事業を,KRAFTONが継承へ。IP拡大に向けた開発,新たなプロジェクトへの着手も行われる
KRAFTONは本日(2024年8月12日),かつてゼニマックス・アジア傘下のデベロッパだったTango Gameworksの事業を継承したことを発表した。KRAFTONによると,これからはTango Gameworksの法人化を行い,開発人材の雇用承継を進めていく予定とのこと。
その一環として,2024年下半期に発表する新作としては,「Dark and Darker Mobile」(iOS / Android)と「inZOI」が挙げられる。「ダークアンドダーカーモバイル」は,エクストラクションRPG「ダークアンドダーカー」のIPを活用したモバイルゲームだ。バトルロイヤルジャンルの「サバイバル」とダンジョンクローラージャンルの「探索」,そしてRPGジャンルの様々な要素を生かしたのが特徴だ。8月1日には一部の国で大規模テストを実施し,第4四半期にグローバルリリースを行う計画だ。
もう一つの新作である「inZOI」は,人生シミュレーションゲームだ。このジャンルは需要が多いが,競合作品が少ない上に,開発中だった競合作品も頓挫している。現在では「inZOI」が独占的な地位を築いていて,今年中にSteamを通じてアーリーアクセスを行う予定だ。
多彩なプラットフォームとジャンルの新作で攻めるカカオゲームズ
カカオゲームズは,上半期をMMORPGで乗り切ったと言っても過言ではない。既存作品である「オーディン:ヴァルハラ・ライジング」に加え,2024年の初めに発売した「ROM:Remember Of Majesty」(PC / iOS / Android)の成果が目立ったが,ほかのゲームは大きく貢献できなかった。
「Stormgate」以降は,第4四半期に新作3本を相次いで発売する。まず,国内で熱量の高いファンの獲得に成功したPCハックアンドスラッシュアクションRPG「Path of Exile」の続編である「Path of Exile 2」を,アーリーアクセスで発売する。
そして,子会社であるOcean Drive Studioが開発中の戦略RPG「Lost Eidolons: Veil of the Witch」をPC/コンソールプラットフォームで,「オーディン:ヴァルハラ・ライジング」の開発会社であるLionheart Studioが開発中のローグライクカジュアルゲーム「VALHALLA SURVIVAL」をモバイルプラットフォームで,それぞれ発売する。これら2作品はグローバルで発売するため,韓国を超える成果が期待される。
信じられるのは「MIR」だけのWemade
Wemadeは今年,とても厳しい時期を過ごしている。ゲーム事業に加え,ブロックチェーン事業であるWEMIXを前面に押し出して成果を上げるために努力してきたが,様々な問題が発生したため,業績改善は期待に及ばなかった。グローバル市場で同時接続者43万人を突破した「NIGHT CROWS」の成功が,上半期唯一の慰めだ。
そのため,これまで再前線で事業を率いてきたチャン・ヒョングク代表が退任し,Wemadeのパク・グァンホ議長が代表を兼任し,経営の第一線に立った。パク代表は,WEMIXの事業改編と内部組織再編に取り組んでいる。
そんなWemadeは,下半期に発売する新作に大きな期待を寄せている。MMORPG「Legend of YMIR」はUnreal Engine 5をベースにしたグラフィックスと北欧神話をベースにした世界観を打ち出していて,少数のユーザーとインフルエンサーを対象に非公開テストを実施したときには好評を得たという。Wemadeは,売上1位を目標に,本作の年末発売を準備している。
さらに,「MIRの伝説2」IPベースのMMORPG「MIR 4」と「MIR M」を,2024年内に中国市場で発売するために準備中だ。どちらのゲームも現地パブリッシャーが確定し,「MIR M」はすでに発売目前。「MIR 4」も版権取得作業を進行中で,順調なリリースが期待される。
[G-STAR 2023]トールとのタイマンバトルも。北欧神話を題材にした新作MMORPG「Legend of YMIR」試遊レポート
WemadeはG-STAR 2023で,2024年サービス開始予定の新作MMORPG「Legend of YMIR」の試遊コーナーを展開している。北欧神話を題材とした王道の雰囲気で,オートバトルをはじめとする便利機能や,UE5による美麗なグラフィックスが魅力だ。
準備中の新作は多いが,一部に依存しているNHN
NHNは,一般的なジャンルよりもGO-STOP(花札)やPokerなどのボードゲームジャンルや,「LINE:ディズニー ツムツム」「妖怪ウォッチ ぷにぷに」などのカジュアルジャンルで成果を示してきた。そのため,ラインナップの多様化のための様々なジャンルの新作を準備しているが,そのうち複数のゲームを下半期に発表する予定だった。
これには,ゾンビアポカリプスジャンルの「Darkest Days」,日本の有名IPをベースにNHN PlayArtが開発中のRPG「プロジェクトG」,ソーシャルカジノゲームである「Pebble City」,サブカルチャー収集型RPG「Stella Fantasy」などがある。このうち,最も期待されている大型新作は「Darkest Days」だった。
しかし,「Darkest Days」は先日行われた2次CBT(関連記事)でPC版のニーズが確認され,その結果PCとモバイルの同時発売になった。押し寄せるゾンビを倒す面白さはあるが,その完成度が低いという指摘もあり,ゲームの完成度を高めるために,発売スケジュールを2025年第1四半期に延期することにした。さらに,「Stella Fantasy」と「プロジェクトG」」も発売が来年に延期された。
そのため,下半期に期待できる新作はないというのが現在のNHNの状態だ。8月8日には,すでにサービス中の「ウパルオデッセイ」のグローバル版を,日本や台湾,北米などの地域で発売した。様々な個性を持つウパルたちを収集・育成し,自分だけの魅力的な村を作ることができるゲームだが,発売初期にわずかに注目されただけで,現在の順位はやや下落した状態だ。
わしゃがなTVの最新動画では,「ウパルオデッセイ」のプレイ動画をお届け。可愛らしい生き物“ウパル”たちを集める育成RPGだ
本日(2024年8月8日),中村悠一さんとマフィア梶田さんによるWeb番組「わしゃがなTV」の最新動画が公開された。今回は,NHNが本日リリースした「ウパルオデッセイ」のプレイ動画をお届け。約9年ぶりとなる最新作で,動画ではウパルを召喚したり新要素のバトルコンテンツに挑戦している。
上半期の不振を,下半期の新作で洗い流したいHYBE IM
2023年からゲーム事業を始めたHYBE IMは,「BTS」で有名なHYBEの子会社だが,これまでの歩みは順調ではない。
この4月に,FLINTが開発した「星になれ ヴェーダの騎士たち」(iOS / Android / PC)をグローバル市場で発売した。大々的なマーケティングを行って,期待感は高まったが,初期に良い成果を上げただけで,運営とコンテンツの問題が指摘され,事実上失速している。
HYBE IMはこの雰囲気を打破するために,先日8千万ドル(約117億円)の投資を受け,ゲームにおける競争力を強化する計画を明らかにした。そしてその先鋒として,下半期に発売予定の「ダンジョン・ストーカーズ」がある。
「ダンジョン・ストーカーズ」は,魔女によって生成されたダンジョンを探索するストーカーたちが,隠された宝物を探すための冒険を描いたダンジョンエクストラクションジャンルのPCゲームだ。Action Square傘下のSTUDIO HGが開発している。
8月13日からグローバルベータテストを行っており,コンテンツの最終チェックが済んだら,秋にはアーリーアクセスを通じて本格的に披露される計画だ。ただし,これとて市場にはダンジョンクローラージャンルの競合作が発売されている状況なわけで,厳しい道のりが予想される。
グローバルβテスト開催中!「ダンジョン・ストーカーズ」であなたを生還へと導く10の鉄則+α【PR】
新作アクションRPG「ダンジョン・ストーカーズ」のグローバルβテストが2024年8月27日まで開催されている。モンスターや罠,そしてほかのプレイヤーたちが待ち受けるダンジョンから財宝を持ち帰るには,どうプレイすればいいのか? 本稿では「10の鉄則+α」を紹介しよう。
下半期のキーワードは,多彩なジャンルとモバイル一辺倒からの脱却
まず事実として,これまで韓国のゲーム市場は,いわゆる「リネージュライク」と呼ばれるMMORPGが席巻していたことは否定できない。しかしそのジャンルに対する疲弊度は高まり,ユーザーは飽き,現在の韓国市場ではMMORPGの新作が減少している。そして呼応するように,既存の作品も売上が減少している。
もちろん例外もある。スマイルゲートが7月12日に発売した「Lord Nine」は,Apple/Googleのストアで売上1位を記録し,固定化した「リネージュM」の天下をついに崩した。しかし,このようなパフォーマンスを見せる新作MMORPGは非常に減少しているのが現実だ。
そういう市場の空気感を受けて,下半期はこれまで以上に多彩なジャンルで,疲弊したモバイルプラットフォームから軸足を移し,PCプラットフォームをベースにしたゲームがより大きな割合を占めるだろう。それによって,ユーザーの多様な好みを満たせるはずだ。(著者:パク・サンボム,ザン・ヨングォン)
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